コードギアスにおける“白い羽根”のモチーフ

そのうち、ギアスってモチーフ鳥がいっぱいでてくるよねって話をしたいけど、気力ないなあ。
ルルーシュがギアスをかけるときに目玉からギアスマークが飛び出ますが、それが鳥がはばたくしぐさと一緒なんですな。
ブリタニアの軍隊の服に入ってるマークは、(ラウンズや皇帝の服に入ってるもの)鳥を連想させる。
「願いが叶う鳥」=千羽鶴 がでてくるし、黒の騎士団のマークは正面から見た千羽鶴を連想させます。
スザクが鳥の名前なのも何か意味があるんだろうか。
麦秋 : コードギアス 同じ目的のため手を組む。 http://bakushuu.exblog.jp/8960030/

R1での白い羽根のモチーフ

鳥のモチーフも多いですね。そちらはお譲りするとして、今日はコードギアスで用いられている“白い羽根”のモチーフをちょっと追ってみましょう。

最初に白い羽根のモチーフが印象的に用いられたのは第9話からのOPカット。赤いバラ、白いハトそして舞い散る白い羽根という印象的なシーンが挿入されています。このシーンは第12話からの新オープニングでは一旦なくなりますが、第18話に再び挿入されるようになります。

作中で羽根のモチーフが用いられるのは第20話のラストシーン、スザクとユフィの手つなぎのシーンで手渡される騎士章の意匠としてあらわれます。とはいえ、このシーンを挙げるのはちょっとこじつけ臭くはある(笑)。

作中で白い羽根がもっとも印象的に用いられたのは、第1期最終話での、ルルーシュとCCの別れのシーン。精神感応的な世界で見つめ合う中、明らかに叙情的な表現として、舞い散る白い羽根が描かれているんですね。

R2での白い羽根のモチーフ

R2において白い羽根はエンディングで多用されていますね。白い羽根が千切れ黒い羽根が生えてきているロロ、寄り添うコーネリアとユフィ姉妹、短く不揃いな羽根を備えたアーニャと、羽根を持たず黒い衣装をまとうジノ、堂々たる皇帝とVV、白いマントが破れ黒い服が露出している…そして羽根は背後にあるが自らは持たないスザク。いろいろと象徴的です。実は冒頭のルルーシュの絵もよく見ると黒いマントの間に白い羽根らしきものが見えていたりします。

このエンディングの解釈はまた別の機会に譲るとして、なんらかの意図をもって白い羽根というモチーフを用いていると言う印象を強く受けます。

本編においては第5話「ナイトオブラウンズ」において、スザクがユフィの形見の羽根ペンを使うという形で白い羽根が用いられています。また、第6話「太平洋奇襲作戦」では、白い羽根ではありませんが、ナナリーとルルーシュが再会して引き裂かれるという場面で、白い花びらが舞い散るという演出がなされています。

実のところ、第7話「棄てられた仮面」の、ルルーシュと生徒会メンバーとの交流のシーンで白い羽根が出るかな?とちょっと思ってたんですが、なかったですね。その代わり折り鶴というモチーフが用いられています。

と、ここまで書いてきたところで、この白い羽根が意味するのはなんなのか、という話ですが。ぶっちゃけのところ正確には掴めていません(笑)。手つなぎと同系の、それに並ぶくらい重要な信頼の象徴なんだとは思うんですけどね。次に印象的なシーンで用いられる時にこそ、その意味が具現化するものとは思っています。そんなところにも注目して見てはいかがでしょう。