心の壁を突き破るカレンの拳

 コードギアスR2第16話「超合集国決議第壱號」より。リピート推奨。*1
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“何言ってんだ!やっていいことと!悪いことがあるだろう!いいひと気取って!勝手におしまい?収まらないんだよ!紅月カレンを安く見るな!”

 カレンさん、最高です(笑)。立場を無視してフルボッコにした上で、吐き捨てるように“あんたなんか、大っ嫌い”。これだけの事をして許されるカレンのキャラってのがまず素晴らしいのですが(笑)この突き抜けた爽快感は本当に凄いなと。

 とにかくこのシーンはとても気持ちいい訳なんですが、スザクに対して視聴者が感じていた不信感、生理的嫌悪感というものを見事なまでに昇華してるんですね。このシーンを用意していたからこそ、スザクをあそこまで感情移入しにくい組み立てにしていたのかもしれないとかまで思っています(笑)。

 カレンの拳の一撃一撃が、スザクの心の壁を突き破っていく。腹が立ったら、許せないなら、気が済むまで殴ればよい。そのカレンのシンプルな答えが、スザクの心も視聴者の心も解放していく。バカをやったら全力で叱ってくれる人がいる。これほど頼もしいパートナーはいませんね(笑)。これ以降スザクの事をウザクという人は激減するんじゃないかな。スザクの行動に嫌悪感を覚えたら、このシーンを思い出せばいいわけですから。

*1:削除されたので差し替え