冒頭のキャラクターシャッフルにCCがいる意味 コードギアスR2オープニング分析

 今日もCCの話を少し。
 コードギアスR2の新OPテーマ「WORLD END」。その詳細な分析は

電視の部屋:コードギアス 反逆のルルーシュR2 第2クールOP
http://bakushuu.exblog.jp/9179554/

こちらのサイトなどで詳細に行われていますので割愛して、その中でもタイトルコール手前の、4人のキャラクターに光が当たるシーンに注目してみます。ここで取り上げられているのはCC、ナナリー、スザク、シュナイゼル。一見してこの4人は、ルルーシュになんらかの示唆を与える人物という括りだと推察されます。17話現在、記憶を失い何もすることの出来なくなってしまったCC。その彼女がルルーシュに何らかの行動の指針を与えるとしたら、それはどうゆうことなのか。

白い雪は何色にも染まる

ルルーシュ、雪がどうして白いか知っているか?…自分がどんな色だったか忘れてしまったからさ。”
 1期10話でのCCのセリフ。長い年月を経て元の自分を忘れてしまったCCの、悲しい独白。しかしCCは今回の事故によって、遙か昔に置き忘れてきた、本来の自分の色を取り戻したんですね。それは…誰からも愛されたことのない奴隷の少女という悲しい記憶…その真っ新な深い絶望の中にいるCCに、はじめての安らぎを与えたのが、ルルーシュなんですね。このCCは、ルルーシュの言葉によって、ルルーシュの優しさや怒りによって、何色にも染まっていく真っ新な雪のような存在*1なんですね。はたしてこれからCCはどうなっていくのか。ルルーシュは、CCに何を残し何を与えることが出来るのか。これはR2後半の大きなテーマのひとつになるのではないかと思っています。

慈母のようなCCの表情

 OPの終盤、満月を背景に慈母のような優しい表情で佇むCCが映し出されます。黒の騎士団のコスチュームを着て。これはあるいは記憶を失う前、または記憶を取り戻した後のCCとも考えられますが、記憶を戻さず、しかし再びCCとして自らの意思で黒の騎士団の一員になることを選んだCCだとしたら…その表情に込められたルルーシュへの思慕、愛情…そういった感情の意味がまた違って見えてくるようにも思えます。ルルーシュに残された唯一の救い…自らの存在を全身全霊で全て肯定してくれる唯一の存在…それが、今の、記憶を失ったCCなんですね。

*1:CCの真名に関しては口パクの動きからiaaiあるいはiauiという母音であると推測されています。ひまわり、しらゆきあたりが有力候補とされていますが、果たして。