ルルーシュとナナリー、1年6ヶ月ぶりの再会。

 ついに再会を果たしたルルーシュとナナリー。考えてみると、ルルーシュとナナリーが、生身のルルーシュとナナリーとして対面するのは、1期第22話「血染めのユフィ」での行政特区日本の開設式典の前夜以来なんですよね。放映日から見て1年と6ヶ月。作中でも正確にはわかりませんが同じくらいの時間が流れています。本当に長い長い間、お互いを思いながら過ごしてきたんですよね。

 ナナリーは、1期のルルーシュが何か隠し事をしていることに、気がついていた。そんなルルーシュがユフィの暴挙のあと行方不明となり*1、自らは皇室の庇護下に戻った。そして兄のためスザクのためユフィのためエリア11の総督としてたつことを決意した後、R2第5話「ナイトオブラウンズ」第6話「太平洋奇襲作戦」での電話での会話と、エリア11総督とゼロとしての一瞬の邂逅。この時ナナリーはルルーシュが何をしているのかという事について、いったいどれほど考え、悩み抜いた事か。

 人を操るギアスの力の存在を知ったとき、ナナリーは誰に説明されるまでもなく、ユフィの暴挙を招いたのは兄ルルーシュであったことを理解したのでしょう。そんなナナリーが、兄の罪を一身に背負おうと決意したことを、いったい誰が責められるというのか。

 ユフィの願いを実現しようとしていたナナリー。そのナナリーの願いが叶う世界を望んでいたルルーシュ。かつてユフィの願いを叶えることを望み、今はルルーシュの贖罪の随伴者となったスザク。この主要な3人のキャラクターが、ユフィという一人の人物によって導かれ、あの日あの時止まってしまった時間の続きを始めようとしている。そんな気がしています。

*1:ナナリーの主観での話です