大人ならプレミアム。

 すでに各所で話題になっていますが、VOCALOID界隈では尻Pで知られるSF作家の野尻抱介さんが、なかなか粋なサイトを立ち上げましたね。さっそくこのブログにもバナーを貼り付けてみました。

ニコニコ動画プレミアム推進ユーザーアピール
http://njb.virtualave.net/web/nico/nico.htmhttp://njb.virtualave.net/web/nico/nico.htmhttp://njb.virtualave.net/web/nico/nico.htm

 大人ならプレミアム。いいですよねー。この言い切りが。メリットがどうのこうの、わかりやすさがないとかなんとか、まあいろいろいわれますが、いいじゃないですか。いい大人が、無邪気にはしゃぎ回れる遊び場の確保に月500円くらい払ったって。たかだか昼食1食分、タバコ2箱分程度ですよ。もちろんニコニコが嫌いだとか、食うにも困るくらい金がないとかいう人に払えとは言いませんが、500円。払うと清々しいですよ。ついでにエコノミー画質も回避出来て、回線品質もよくなって、あとマイリスト登録上限が100件から1万2500件になるんだったかな。いろいろ細かいサービスもあるみたいですが、それより「払う」という心意気ですよね。変に斜に構えなければ、それだけでニコニコ動画はもっと面白くなる。

プレミアムは増えない、そう思っていた

 プレミアム会員はもうこれ以上増えないんじゃないか。そう思っていた時期が一時期ありました。無料会員数が月50万人ペースで増える中、今年の4月から8月までの間プレミアム会員は20万人ちょっとで頭打ちどころか微減傾向。これはもう増えないよね、いいから払える人間に2000円でも3000円でも払わせてくれ。むしろ払うよ!というような意図のエントリを何度か書いた事もあります。

払いたい人だけが払うというビジネスモデル - 未来私考
910対20という数字の重み - 未来私考
株式会社ゲームポットの決済短信を読んでみた - 未来私考

 ところが、この2ヶ月くらい、再びプレミアム会員が伸び始めてるんですよね。先日のニコニコ大会議2008(冬)で発表された数字によると、12月3日時点でプレミアム会員数は22万7000人。9月末から月1万人以上のペースで増えてるんですよねえ。運営によると、プレミアム会員への入会リンクをきちんと作ったら増えたとのことですが、そんな基礎的なこともやってないで20万人も有料会員がいた事自体が奇跡というかなんというか…ともかくそれを真に受けるなら、払う方法さえ分かれば払って良いよという人は、潜在的にまだ結構いるということになりますね。

http://blog.nicovideo.jp/2008/11/post_241.php

 だいたいこれだけ赤字赤字言っていて、一回限りのイベントである大会議に7000万円も使いましたとか、本当に大馬鹿者過ぎて*1、月500円くらい払えば、こうゆうバカな人たちと一緒になってバカ騒ぎする時にとても一体感が感じられて、ああこのバカを早く何とかしないとという保護欲をくすぐられるというか、そうゆう楽しみもニコニコ動画の面白さの一部だと思うんですね。

 実際のところ、赤字はまだまだ赤字ですが、こんなバカやるくらいですから余力はあるんでしょう。むしろ赤字のほうが都合がいいくらいに思ってるかもしれない。この人たちが唐突に黒字になって慌てふためく様とか見てみたいと思いません?

 ちなみに、トップページを眺めたものの、プレミアム入会入り口がどこにあるかさっぱり分からなかったのでとりあえず直リンク貼っときます。

niconico

おまけ

 今回このナイスな企画を立ち上げた尻Pの動画も紹介しちゃいましょう。

 小説家野尻抱介先生の著作はこちらで。

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野尻 抱介
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*1:褒めてます