「コアファイター脱出せよ」を読む

 ちょっと遅れ気味なので駆け足でいきましょう。第7話「コアファイター脱出せよ」。連邦軍本部に連絡を取るため、コアファイターを弾道軌道に乗せて射出するというお話しなのですが、脚本の意図とスポンサーからのノルマがコンフリクトしてちょっとちぐはぐになってしまっているエピソードですね。まあ長いテレビシリーズですので上手くいかない回もあるということで。

 見どころとしては、リード中尉が相変わらず口が悪いもののブライトの実力を徐々に認めつつあること、避難民たちの騒動を完全にスルーして黙々と作業をこなすアムロ、軽口を叩きながらもやることはちゃんとやってたりするカイなんかが良いですね。誰もがこの閉塞状況から逃げ出したくてイライラしている中で、カイの軽口は本当は場を和ませようとやってたのかもしれないな、なんてことも考えたり。それが上手く伝わらなくてかえって周囲をいらだたせてしまうというのは実際にも良くある話ですよね。

 今話で一番無理があるのはやはり一度弾道軌道に乗ったコアファイターが回頭してホワイトベースに戻るくだりなんですが、もしアムロがこのまま回頭せずに突っ切ってジャブローまでたどり着いたとしたらどんな歴史展開になっていたのかとか妄想しても面白いかも知れませんね。