「小さな防衛線」を読む
今までなし崩し的に同行してきたカツレツキッカの3人を、物語の最後まで連れて行くための倫理的な釈明のための1話、と見るのが正しいですかね。ホワイトベースという共同体が軍隊に組み込まれるという段で、それでも家族的なつながりを維持するためにはこの3人は欠かすことが出来ない存在になってるんですよね。今やすっかり人気者のアッガイですが、容姿もさることながらここで子供たちと妙にコミカルな触れ合い方をしてるのも愛嬌を増す要因になってるのかもしれませんね。
前回で大規模侵攻をかけたジャブローに、今度はゲリラ的奇襲を仕掛けるシャア一行ですが、作戦としてみたら順番が逆な気もしますねえ。やはりジャブロー侵攻は予め予定されていた作戦行動で、そこにシャアがねじ込んだということなんでしょうか。本編は何度となく観てるんですが、戦史的な部分の知識にはわりと疎かったりするので、詳しい人だれか教えてください(笑)。
アムロが「4機や5機のモビルスーツなど」とサラッと言って、実際にシャアのズゴックを除いて4機のアッガイをあっさりと撃墜しているわけですが、アムロの無敵ぶりがこのあたりでいよいよ極まってきた感がありますね。この、アムロの個としての突出した強さを「囮として絶好である」と評するあたりが、ガンダムのガンダムたる所以ですね。