ニコ厨はどこにでも忍び寄る

最近ニコニコ動画の話ばかりしてる気もしますが、まあ書きやすいし書くこともあるし、ということで。

ランキングとか、カテゴリ分けの話がまたぞろ物議を醸していて、これで何回目だよ?つか何周目?というくらいループしてるんですが、結論は出てる話なんですよ。ランキングに頼ってる限り、はっきり言って分離とか隔離とか、無理ですから。

一般化、というと抽象的だけど今までニコニコ動画を使っていない、あるいは嫌っている人に、利用してもらいたい、好きになって欲しい。という話ですよね。それはわかる。そのためには文脈依存性の低い動画を盛り上げなきゃ、というのも理解出来る。だけどその方法が、文脈依存性の高いジャンルをランキングから排除となると、ちょっと待て、となる。

何故上手くいかないかは言うまでもない話なんですが、特にニコ厨と呼ばれるようなニコニコヘビー層は何も人気ジャンルばかり見てるわけじゃなくて、面白ければなんでも取り込んじゃうんですよ。で、一度面白いネタを取り込むと、今度は既存のネタとドンドン組み合わせ初める。いわゆるマッシュアップですね。御三家といわれるジャンルが層が厚いのはどんな素材とも組み合わせられる応用力の高さという面もある。

そもそもニコニコのコメント機能自体が、元の動画に違う文脈を作って面白がるところからスタートしてて、マッシュアップ文化はニコニコの要であり本質なんですよね。だからニコニコの中心層に好まれる動画は、どう切り分けしようが文脈依存性の高い動画にならざるを得ないんですよ。

じゃあどうすればいいのかと言えば、既存の動画の楽しみ方と違う楽しみ方をする層を一から育てるしかない。ランキングを気にする層=今ニコニコを楽しんでる層に手を入れても無駄だといい加減悟ったほうがいい。

その意味では世界の新着動画はいい目のつけどころだなとは思っていて。ただ新着にこだわる意味はあまりないですよね。ニコニコには350万を越える既存の動画があって、その中にはいわゆる一般受けするオモシロ動画も数知れず埋もれてるわけです。それを発掘してアピールするような仕組み作りに力を入れたほうが良いと思いますね。