常識と違うことを言うためにはデータが必要

モーニング連載の「エンゼルバンク」で、高齢化社会って本当に悪いことなの?という問題提起がされていますね。これは私も常々思っていたりするんですが、具体的なデータがないのであまり口にしにくい話題だったので、どんな例証を持ってくるのかなかなか楽しみです。

同漫画ではちょっと前に食糧自給率のウソとか、新卒就職率のウソみたいな話題もやっていましたが、こういった話がちゃんと耳目を集めるのは公開されたデータに基づいているからなんですよね。

データがなければ常識外れの電波な発言も、データがあれば耳を傾けてもらえる。もちろん、だからといってその論が正しいとは限らなくって、論理展開がおかしいこともあるし、データが実際と違っていることもあり得る。だけど取り敢えず一見の価値は生まれるわけです。

それは、データがあることで反証可能性が出来るからなんですよね。論拠のない非常識な意見はただの思い込みでしかなくって、それを論駁するのは非常に労力を要する。だからそんなのは無視するほうが手っ取り早い。

だけど論拠のある非常識な意見は、取り敢えず論拠になっているデータや論理展開の穴を突けばそれは簡単に反駁出来るんですよね。だからちょっと見てやるか、という気分にさせてくれる。

もっとも、世の中にはデータがついているというだけで精査せずに信用してしまう人も多いわけですが…まあその辺りも間違ってたら誰か指摘するだろうという反証可能性への信頼があるとも言えるでしょうね。

ということで、非常識な意見を通す時にはできるだけデータを集めた上で展開しようと心がけています。

今はニコニコ動画の、昨今衰退したと言われているあるジャンルが、本当に衰退しているのかという疑問の例証となるデータを収集中。近く何らかの成果が出せるんじゃないかな、と。