ゼロ価値紙幣の可能性
http://digimaga.net/2010/02/india-issues-zero-rupee-banknotes.html
インドで額面0ルピーの(政府非公認)紙幣が発行されているというニュース。賄賂を要求する役人に払わないという意思を示すためのジョークアイテムらしいのですが、これが一定の成果をあげているらしいですね。このゼロ価値の紙幣というのは実は色々な可能性を秘めているんじゃないかなどと思ったのでメモ書き。
言葉にして伝えにくい意思をモノで代弁・補強するということ自体はありふれていて、例えば御守りなんかも信心関係なくもらえば嬉しいものだし、バレンタインのチョコなんかも気持ちを伝えるアイテムの代表格ですね。ゼロ価値紙幣というのはそれらと同型のモノとして、ちょっとした感謝を伝えるためのアイテムとして流通したら面白いんじゃないかと。
まず実際の紙幣を模しているというのが良いと思うんですよね。ジョークアイテムとして良くできてる。もらったら嬉しいし面白い。
何年か前に地域通貨というものが取りざたされたことがあったけど、アレは額面価値があるばっかりに利便性で比較されてしまうんですよね。これがゼロ価値紙幣なら元々価値ゼロなので兌換性は全く気にしなくていい。使い方はもらった人それぞれが考えればいい。友達同士で軽い感謝の気持ちを表すのに使う、実体化したはてなスターみたいなイメージで考えればいいかも。
仮に地方がゼロ価値紙幣を発行したとすると、その価値はコミュニティーの外に持ち出された時に最大になるんですよね。お土産としての価値が発生する。もちろんコミュニティー内でのネタとして成立しているという前提条件の上での話だけど、真面目にかんがえてみても面白いんじゃないかと思ったり。