iTunesとPlaystationストアの映画配信を比較してみる
AppleのiTunesStoreで映画のセル/レンタル方式での配信が始まったということで話題を集めていますが、既に同様のサービスを提供しているSonyのPlaystationストアについて言及する人が少ないようなので両者の比較などをしてみようかと思います。
利用可能機器
この両者のサービスは本当に似通っていて、それぞれ専用機器あるいはPCの専用ソフトからコンテンツをダウンロードし、あらかじめ紐付けられた機器間であればコピーも可能となっています。当然それぞれSony製品、Apple製品が対応するわけですね。
ラインナップ
新作映画のラインナップについてはほぼ互角の印象ですね。iTunesでランキング上位に入っているトイ・ストーリー、第9地区、セックス・アンド・ザ・シティ2等は当然PSストアでも配信していますね。目玉のひとつのように扱われているイヴの時間劇場版はPSストアはまだ未配信。その変わりと言っては何ですがネット配信版は以前から配信されていますね。
iTunesのほうはテレビドラマ、テレビアニメ等の尺の短い作品は今のところほとんど扱っていないのですが、PSストアはそのあたりはとても充実。フリンジやスーパーナチュラルといった旬の海外ドラマがラインナップされているのはなかなか魅力ですね。アニメもガンダムUCを劇場公開と同時に独占配信するなど力が入っています。
iTunesのラインナップで気付いたのはガメラや東映特撮映画等のラインナップが妙に充実している点。このあたりのタイトルはPSストアには品揃えがありませんね。どういうわけか旧作邦画のラインナップはiTunesのほうが充実しているように見えます。あとiTunesのほうにはSonyPicture作品がないというのは大きな問題ですね。
価格
- PSストア:新作セル2500円/レンタル400円 旧作セル800円〜1300円
- iTunes:新作セル2000円/レンタル400円 旧作セル1000円〜2000円/レンタル200円〜300円
価格帯ですがPSストアが新作価格の基準が2500円なのに対してiTunesは2000円と割安になってますね。レンタル価格は互角。意外なのはPSストアのほうは旧作映画はレンタルの取り扱いがなくセルのみなんですね。これが実はものによってiTunesより割安だったりします。例えばまもなく新作が公開されるハリーポッターシリーズ等はPSストアが800円なのに対してiTunsは1000円ですね。
テレビアニメに関してはレンタルのみの取り扱いが多く、価格は旧作200円、新作250円といったところ。海外ドラマは新作セルが900円、旧作セルが500円が基準のようですね。
ちなみにレンタル有効期間はiTunesがダウンロード後30日、視聴開始後48時間なのに対しPSストアはダウンロード後30日、視聴開始後72時間となっておりこちらも何故か後発のiTunesのほうが縛りがキツイですね。このあたり今後どう変わっていくかも注目でしょう。
繰り返しになりますが、両者のサービスは本当に似通っていて、大きく違うのは対応機器の種類とインターフェースくらいでしょう。ラインナップや価格帯に関してはおそらくは今後すりあわせが起きていくのではないかと予想しています。いずれにせよこうやってVODサービスが注目されるというのはよいことですね。今はまだ機器縛りがきつかったり価格帯がこなれてなかったりしますが、そんなに遠くない未来にきっとAmazonも参戦してくるでしょうし、そうなれば動画配信の在り方も大きく様変わりするでしょうね。
おまけ
国内の動画配信サービスの雄として知られるDMMは著作権切れ映画のダウンロード販売をかなり大規模にやってたりしますね。レンタル形式の配信についても国内の主要なVODサービスと提携してほとんどの動画を一元的に見れるようになっていたりします。当然アダルトコンテンツも充実していたりと他とは一線を画すサービスが多々あり今後も動向を注目したいところですね。
DMM.com 動画