「世界の新着動画」改善案(視聴後版)

 ということでなんとか時間を作って「世界の新着動画」を視聴してみました。相変わらず新サービスへの導線が劣悪ですが、ニコニコ動画のトップページから行く場合は「ニコニコ生放送」から番組表を開いてそこから入るか、各カテゴリトップの下の方にリンクがあるのでそこから入れます。はっきり言ってGoogleで「世界の新着動画」で検索した方が早いですが。…これはつまり一見さんにこのサービスを使わせないという意図なんでしょうかね?


or

niconico(ニコニコ)

コメント回りについて

 物議を醸しているコメントの元動画への反映ですが、サービス当初から問題視されているにも関わらず未だに凍結されていないことに驚きを隠せません。何故いったん間をおいて検討し直すと言うことが出来ないのでしょうか。新サービスのスタートダッシュを挫きたくないのだとしたら↑のような導線の問題を改善する方が重要ですし、深い階層でひっそり(と言っても常時ほぼ満席状態ですが)やっているのは問題が起きた時にサービスを止めやすくするため、だと思っていたのですが。

http://blog.nicovideo.jp/niconews/2009/11/005285.html

 視聴枠の増設とかコメントの反映数の調整とか面倒くさい事をやっていますが、それ以前にやることがあるんじゃないかと問い詰めたい気分ですね。

コメントは完走した動画のみ反映するべき

 とはいえ運営が断固たる決意でこのコメント反映を継続するのであればいくら言葉を費やしても無駄でしょうから、妥協案としてとりあえず「完走した動画のみコメントを反映する」という提案をします。
 生放送上でのコメントは、動画の導入部分ほど無関係なコメントが入り易いですし、アリ/ナシという短絡的なコメントもどうしても多くなります。これで1分で打ち切られて動画の感想と関係のないコメントばかりを残されたらそれは投稿者としてはたまったもんじゃありません。実際にショックで動画を削除した、ニコニコ動画のプレミアム会員を打ち切ったという声も聞こえてきますが、一方で完走した動画の投稿者からは喜びの声もないでもないようです。これは動画の後半になればなるほど動画そのものへのコメントが増えるから、ということもあるのではないでしょうか。

 同時に、コメントの反映数をフィルタして調整するのなら、継続拒否した人のコメントは取り除くくらいでちょうどいいかもしれませんね。積極的に続きを見たいと思った人のほうがポジティブなコメントを残す可能性は高いでしょうし。

表示/非表示を投稿者が選択できるようにすべき

 生放送上のコメントを投稿者に渡すというのは、その試み自体はとても面白いものだと思っています。とはいえ、投稿者の意思と無関係にダイレクトに動画に反映される、しかもそれがいつ起きるのか分からないとなっては投稿者は気が気じゃなくなってしまいます。最終的に動画に反映するにしても、1ステップ間を置いて、例えば投稿者コメントの非表示の状態で渡して、気に入ったコメント、面白いコメントだけそれと分かる形で動画に反映できるようにするというのはどうでしょうね。既に反映された状態で気に入らないコメントを削除するのは管理者にとってコストが高いですが、承認待ちの状態のコメントから良いものを公開するというのは意識としてもポジティブな気分になれますし、悪くないと思うのですが。

視聴者視点での感想

 生放送自体を見た感想としては、悪くないです。雰囲気もいい感じで緊張感があって、動画再生後30秒でアンケートがあるので、ちゃんと動画に向き合って見ようという気分になりますしね。まったく自分の知らない文脈の動画でも、コメントのおかげでなんとなく面白くみることが出来るニコニコ動画本来の良さが出ているとは思いますね。
 1本最短1分というのも、見る前はちょっと長すぎるんじゃないかという気もしていましたがアンケートを挟むおかげでメリハリがついてちょうどいい感じですね。アンケートで継続される50%という閾値はかなり厳しい感じ。そもそも動画の尺がわからないので、ちょっとでもこれは長そうだなと思われたらほぼ間違いなく否決されますね。10分の動画でも20分の動画でも1回しかアンケートをとらないというのは微妙かも。長い動画は5分おきにアンケートとるくらいのほうが、結果として完走しやすくなるんじゃないかなという気もしますね。

動画を紹介する立場として

 このアンケートの仕組はとても面白いです。是非ユーザーニコ生に開放して欲しい。生主のセレクションで動画を集めてきて、それを視聴者でvoteするというのはいろいろと可能性があるんじゃないですかね。コメント反映はどっちでもいいです。現時点ではデメリットのほうが大きすぎて本当にどうにかして欲しいなとしか思えないですが、機能としては可能性は感じてはいます。

 ニコニコ動画ニコニコ生放送という二つのサービスがお互いに刺激しあう構図はとても魅力があるだけに、つまらないことでいがみ合ったり対立が起きたりすることがないよう運営方にはいろいろと知恵を絞っていただきたいですね。