巡音ルカの1年を振り返る
今日でVocaloid巡音ルカが発売されてからまる1年ですね。そこで09年を席巻したルカの1年を振り返ってみることにしました。
まずは簡単なデータから。ニコニコ動画に10年1月29日までに投稿された「巡音ルカ」タグの付いた動画は9159動画。発売日前に投稿されたものも結構な数があるので正確ではないですが、1日平均25本の動画が投稿されている計算ですね。そのうち10万再生を超えたいわゆるVocaloid殿堂入り動画が52件。さらにその中の9本が50万再生越え、4本が100万再生越えですね。
発売当日の状況について書いた記事はこちら。当初から非常にレベルの高い楽曲群が発表されて度肝を抜かれましたが、そのまま勢いを落とすことなく1年を駆け抜けたという印象ですね。
巡音ルカ発売初日の動きを追ってみた - 未来私考
巡音ルカとは (メグリネルカとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
タグで動画検索 巡音ルカ vocaloid殿堂入り‐ニコニコ動画(9)
たこルカの誕生
初日以降に大きな話題となったものとしてまず外せないのがたこルカでしょう。持ち物論争の間隙を縫うように発表された一枚のイラストが、動画が作られるや否や爆発的な感染力で広まってあっという間に定番キャラとして定着しましたね。特にヌルヌル動くたこルカがかわいい下の動画は破壊力満点でした。
09年最大の話題作「ダブルラリアット」
たこルカの盛り上がりも覚めやらぬ2月5日に投稿されたのがダブルラリアット。ルカ曲でダントツの人気を誇るだけでなく、2009年のニコニコ動画全体で見ても再生数、マイリスト数、関連動画数ともにトップ3に入る大フィーバーを巻き起こしました。完全に調べきれてないですが、たぶん関連動画数では09年に発表された動画の中では最多なんじゃないかと思います。まもなく100万再生に到達しようかという「チャーハンつくるよ!」や手妻師藤山晃太郎さんの「回ってみたでござる」も話題になりましたね。
もっとも踊られた「ルカルカ★ナイトフィーバー」
バラードやポップスが中心になる中で突如大ヒットしたユーロビート全開のノリノリのダンスナンバー。決まった振り付けがないにもかかわらず、Vocaloidオリジナル曲としては最も多くの人が「踊ってみた」曲でしょうね。本家に迫る再生数を誇る愛川こずえの「踊ってみた」は必見です。Vocaloid界隈に新風を吹き込んだ重要な一作と言えるんじゃいでしょうか。作者のsamfreeさんはこれ以降新Vocaloidの登場時に「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」「ミキミキ★ロマンティックナイト」と立て続けにユーロ調の曲をヒットさせていますね。
外への広がりを見せた「トエト」
かわいい猫の帽子をかぶったサムネイルが印象的なトエトもまた大きな話題になった作品ですね。美しいメロディラインにルカのしっとりとした歌声がなんとも耳になじむこの曲は、ニコニコ動画の枠を越えて、北海道の観光バスの車内メロディーに採用されるなどの広がりを見せました。また、作中の女の子がクリプトンの公認派生キャラとして認定されたのも記憶に新しいところですね。
トエトとは (トエトとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://www.engan-bus.co.jp/sm6183148.html
空と海と大地と呪われしトラボルタブログ トエト(キャラクター)について
ここまで2月!濃い!
歌ってみたの定番曲「magnet」
少し間を開けた5月に登場したのがみなと(流星P)のmagnet。少し前に記事にしましたが、09年でもっとも「歌ってみた」された曲ですね。ルカの登場は他のVocaloidとのデュエットや合唱をさせる曲の流れを加速させて、magnetはその最大の成果の一つと言えるでしょうね。ちなみに作者のみなと(流星P)はルカの発売日に投稿したRIP=RELEASEも100万再生を越えるヒットメイカー。新作が待たれるところです。
magnetとは (マグネットとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
ニコニコ動画 2009年 歌ってみた人気曲ランキング - 未来私考
PV作者とのコラボの結晶「紅一葉」「Just Be Friends」
PV作家、三重の人と黒うさPがタッグを組んだ「紅一葉」も話題になりましたね。三重の人はこの動画をきっかけに一気にスターダムに駆け上がっっていきましたね。投稿時からハイクオリティなPVが付く動画は昨今では当たり前のようになって来ていますが、このころからその流れが加速していった印象ですね。
「Just Be Friends」は2009年後半の最大の話題曲と言っていいでしょう。曲のクオリティもさることながら、ゆのみPによるストーリー性の強いPVもまた素晴らしい。実は前出のmagnetのイラストもゆのみさんですね。
紅一葉とは (アカヒトハとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
【巡音ルカ】Just Be Friends【オリジナルPV】 (sm7528841) - ニコニコ大百科
異色のロシア語トランス「filozofio」
ルカと言えばバイリンガルVocaloidとしても知られており、多くの外国語歌唱曲も投稿されています。その中でも大ヒットしたのがパンドリストPの「filozofio」。ショートバージョンは2月のルカ祭の最中に投稿されじわじわと評価されていたのが、7月のロングバージョンの公開で一気に爆発しましたね。ルカの芸風の広さを堪能出来る一曲です。
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至高のVocarock「No Logic」
Vocaloid界隈のトップランナーのひとりジミーサムPの、半年ぶりとなった新曲は力強いロックナンバー。今まで挙げた曲のような理屈のこじつけは特にないけれども、とにかく良いものは良いのである。最近は新曲のペースも落ち着いてしまって早打ちジミーの名も遠くになりにけりですが、今後の活躍にも大いに期待しています。ちなみにルカ曲としては「Dark to Light」「Toy Box」も殿堂入りしておりこちらもオススメですね。
巡音ルカオリジナル曲 「No Logic」 (sm8228650) - ニコニコ大百科
ジミーサムPとは (ジミーサムピーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://www.nicovideo.jp/embed/sm8321015
ちなみに巡音ルカ曲で3本以上殿堂入りしているのは現時点ではジミーサムPの他、伝説のルカマスターとして知られるotetsuさん、ルカルカ★ナイトフィーバーのsamfreeさんの3人ですね。ということで最後はotetsuさんの1周年記念の新曲を紹介してエントリーを締めくりたいと思います。