日本の偉大なソウルブラザーにして天性のロックンローラー
彼の心臓は脈打つのをやめた。その麗しの喉はもう震える事はないのだろう。そのつぶらな瞳はもう光を映さないのだろう。彼を見つめる大勢の人たちの前で愛を語ることも、灼熱のスポットライトの下で滝のような汗を流すことも、もうないのだろう。ただそれだけのこと。ただそれだけのことだ。
彼の姿はもうモニターの中にしか見れないし、彼の歌声はスピーカーを通してしか聴くことはできない。だからといって、それがなんだって言うんだ。
僕らは彼が歌ってきた歌も、語ってきた愛も知っている。この身体が朽ち果てても、僕らが愛しあっている限り、彼の歌声は100年先も1000年先もこの空の下で響き渡っている。
だから、ありがとうもさようならも言わない。あなたの残した歌は、魂は、ずっと僕らと共にあるのだから。
偉大なるあなたよ。これからもよろしく。