まんまとTBSに釣られた訳ですが

 この件について。

反証記事

だがLOVER SOULのエロゲ「姫さまはプリンセス」などに携わるはいおくさんのサイト「廃屋譚」によると、ソフ倫から「LOVERSOULの事務所に『TBS報道は事実無根』という内容のFAXが届いています」とのことだ。

まだ何の決定もしておらず、当のソフ倫役員ですら知らないことが、報道されているというので、役員全員?マークみたいである。

そういうことなんで、皆さんにお願いしたいのは、
・まだ何も決まってない
・これから業界団体内で協議する
という話を広めてもらうくらいです。
とにかく、最終的にどうなるかわかりませんが、現段階では躍らせられて
規制されるのが当然という流れになることだけは避けたいところです。

 報道直後にTwitterで一報を知った時から嫌な感じだなあとは思っていたのですが、案の定偏向報道だったようですね。まさに嘘を嘘と見抜けない人はTBSニュースを見るのは難しいといったところでしょうか。釣られた人は吹き上がる前にとりあえず頭を冷やして冷静になってほしいところです。

 しかし普段からあれだけマスコミの報道は信用できないといっている人たちが2分尺のベタニュース、しかも独自取材の飛ばしネタをこうもあっさりと鵜呑みにしてしまうということに正直驚いています。加えて元ネタの情報拡散のスピードに反証記事の拡散が追いついていないことに怖さを感じますね。ということで及ばずながら元ネタは恣意的な取材を元にした偏向報道であったことを念を押して記しておきます。

 さて、その上でもう一度考えて欲しいのが、業界の自主規制団体というのが何のために存在するのか、ということです。コメント等を見ると大変勘違いしている人が多いようなのですが、自主規制団体は何らかの強制力を持った権力組織ではありません。あくまで関連業界の代表が寄合いを作って世論や公権力に各個撃破されるのを防ぐための防波堤なんですよね。世論の攻撃に晒されやすいポルノ業界が上手く渡っていくための業界の知恵なんです。これが分かってれば第一報の時点で今回の報道が以下にも胡散臭いことがわかるはず。こういった組織は世間に対して頭を低くして対応するのが役割ですから例えば電話取材で「今回国外で問題になっているソフトについてどう対処するか」と問われれば「発売自粛も含めた自主規制の強化で対応する方針」と答えざるを得ない。実際総会でどの程度の規制になるかは別にしても方針自体は当たり前ですよね。ポルノ業界というのは世間で問題が起きれば規制を強化して問題がなければ規制を緩めるそういう生き物なんですから。
 そしてこれだけの言質が取れたら事前の作文どおりのニュースを仕立て上げるのも「いつものこと」です。今回のTBSの報道の根本の意図がどこにあるかは不明瞭ですが、とりあえず騒ぎを大きくして世間に問題の存在を周知させることだとしたら大成功でしょうね。ポルノ愛好者が世間に対して攻撃的な態度を取ればそれだけ規制強化の声が強くなる。そこまで狙ってこの2分弱のベタニュースを作ったとしたらこのニュースの担当者はなかなかの知恵者かもしれませんね。

 とにかく業界としてはあまり大きな騒動にならずに嵐が通り過ぎてくれればと思っているのは間違いのないところで。大騒ぎしてあちこちに当り散らしている愛好者の人は自分で自分の首を絞めているということを自覚すべきだと思いますよ。