ニコニコ動画 2009年 歌ってみた人気曲ランキング

※この記事は単発記事です。年間ランキングを継続して調査する意図はありません。
※関係者および「歌ってみた」ファンの皆様に誤解とご迷惑をおかけしたことを謹んでお詫び申し上げます。

 ふと思い立って、2009年にニコニコ動画の歌ってみたカテゴリで人気のあった楽曲を調べて見ました。歌ってみたカテゴリの動画の中で、それぞれの楽曲名タグがついた動画数のランキングですね。

調査方法はTwitterid:myrmecoleonさんに協力いただいて抽出した増加数の大きい楽曲系タグを手動で検索して手計算しました。間違いや抜けの指摘歓迎です。

#Rainbow_girlの数字がおかしいという指摘を受け修正しました
#from_Y_to_Yが抜けているという指摘を受け修正しました

2009年歌ってみた人気曲ランキング

順位 楽曲名 動画数
1位 magnet 1366動画
2位 メルト 1128動画
3位 ロミオとシンデレラ 1108動画
4位 炉心融解 1093動画
5位 ダブルラリアット 1082動画
6位 七色のニコニコ動画 921動画
7位 ワールドイズマイン 824動画
8位 Just_Be_Friends 793動画
9位 RAINBOW_GIRL 915786動画
10位 初めての恋が終わる時 660動画
11位 1925 647動画
12位 カンタレラ 645動画
13位 ブラック★ロックシューター 642動画
14位 from Y to Y 627動画
15位 ニコニコ動画流星群 536動画
16位 星間飛行 499動画
17位 組曲『ニコニコ動画』 490動画
18位 まるかいて地球 449動画
19位 Don't_say_“Lazy” 392動画
20位 ライオン 388動画
21位 チルノのパーフェクトさんすう教室 366動画


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ニコ厨専用曲の人気ぶり

 1位はルカ&ミクの艶めかしいデュエット曲、magnetがダントツの人気でしたね。多いとは思っていましたがここまで大差が着くとは。デュエット曲ということで、歌い手同士の組み合わせで無数のパターンがあるというのもあるかもしれませんね。2位はVocaloid歌ってみたの火付け役であり、今やミクの代表曲と言っていいメルトが堂々のランクイン。以下、4月に投稿されたロミオとシンデレラ、08年11月の炉心融解、2月のダブルラリアットと続きます。ここまでが1000動画越え。

 6位になってようやく非Vocaloid系の曲が来ますね。しもさんのニコニコ動画メドレーは歌ってみたの課題曲ですからね。ちなみにニコニコ動画流星群が536動画、組曲『ニコニコ動画』が490動画とこちらも高い人気を維持していますね。

 7位9位に入ったRAINBOW_GIRLは、2ちゃんねるVIP板出身の曲。ミク登場以前からずっと歌われていたのですが、上記の七色のニコニコ動画に採用されたのをきっかけに人気が再爆発した感がありますね。

 8位7位、10位、13位はSupercellの人気曲。さすがに強い。9位8位のJust_Be_Friendsは今年後半でもっとも人気だった曲のひとつでしょうね。11位の1925は10月に投稿されて3ヶ月弱でこの位置。今年に入って既に100動画以上増えている、今一番勢いのある曲ですね。12位のカンタレラは08年2月投稿以来デュエット曲として根強い人気を誇る1曲ですね。14位のfrom_Y_to_Yが集計漏れしていました。ジミーサムPの代表曲ですね。

マクロスFけいおん!ヘタリア、東方

 16位になって、ようやく商業ベースで発売された曲が出てきますね。マクロスFの作中挿入歌「星間飛行」。非常に人気があったような印象ですが、ランキングをするとこの位置なんですねえ。18位のまるかいて地球はアニメ・ヘタリアの主題歌、19位のDon't_say_"Lazy"はけいおん!のエンディング曲ですね。20位はこれもマクロスFのオープニング曲、ライオン。2009年に人気が爆発した音楽系アニメがだいたいこのあたりに固まってますね。

 21位が東方アレンジの人気曲、チルノのパーフェクトさんすう教室。東方はニコニコ動画でとても人気のあるカテゴリですが、歌ってみたの広がりは意外?にあまり大きくないんですね。

全体の傾向

 Vocaloidオリジナル曲が圧倒的だなというのが調べてみた素直な感想なんですが、アニメ系の曲がもっと強いかと思っていたので少し意外ですね。カラオケで人気のEXILEGreeeenなんかも調べてみたんですけれども、EXILEが81動画、Greeeenが38動画という結果でした。ちなみに残酷な天使のテーゼは103動画でした。

 Vocaloid曲の中でも、ポップで疾走感のある楽曲が特に好まれる印象ですね。1位になったmagnetと同じくみなと(流星P)が作曲したRIP=RELEASEは再生数は互角なんですが歌ってみたが10倍くらい違ったりしますね。このあたりはなかなか興味深いところです。

 もう一つ言うと、Vocaloid系楽曲の人気の息の長さですね。アニメ系の曲で上位に来たものはおよそ今年の話題作ばかりですが、Vocaloid系曲は2位のメルトを筆頭に、発表時期がとても幅広くて、一度人気に火がつくとそれが呼び水になって長く人気が続く傾向が見て取れますね。それが結果として層の厚さを形成しているという気もします。