「継承」と「相互不理解」

今日のつぶやきは私の物語の読み方について。私は物語を読むとき必ず気にしている視点があります。それが「継承」と「相互不理解」。

継承というのは説明するまでもないですが、先達が、後進に何かを残す、繋げるということが描けているか、描いているとしたらそれは何なのか、という話。

相互不理解というのは、人と人は本質的にはわかりあえないということ、わかったつもりになっていても実は断絶があるということが描けているかどうかという話。

別にこれが物語に必須の要素であるとは思いませんが、これが描けている物語は、物語の外に大きな世界を持ちうると思うんですね。それが世界や、歴史を描くということなんじゃないかと思っています。

これは私の場合ですが、物語を並列的に多読している人たちは、これに限らず何らかの一貫したテーマを持っているんじゃないかな。それが物語体験を豊かにするのにとても有効なんじゃないかと。

今日はこんなところで。